▼企画背景
言葉にできないことを表現できた時ってなんて気持ちがいいんだろう。こういった些細なこともまた、私たちの日々の充足感に繋がるんじゃないか?
昨今、個性や多様性を尊重する社会の風潮はありますが、未だに一般的な見解から外れると、個々の意見が社会や他者に受け止められずに、一人ひとりの小さな想いが社会から見落とされがちです。また、こうした社会の中で、社会に対して何か取り組むことは、もしかしたら、私たち自身が言葉にうまくできない、日々のもやもやの気持ちに向き合うことから始まることかもしれません。
今回の「私だけかもしれない、けど。」展では、そのような大切な感覚を手放さずに、小さくても形にすることに挑戦した学生たちの企画を展示しています。
人は誰一人同じ景色の中で生きていない。だからこそ、自身の捉え方によって生まれた違和感や考えこそが、可能性に出会い、新しい選択肢を創造することに繋がると私たちは考えます。学生たちの身の回りで起きている事象をどう捉え、何に対して社会的な行動に移すのか。そこからまた「私だけかもしれない、けど。」の対話がはじまる体験をお楽しみください。
▼展示内容
年間を通じた美学探究のまとめ/学生考案の企画の展示(診断コンテンツとの向き合い方について考える対話ブース/メイクのあり方を考える展示/10代の悩みと共感を綴ったエッセイ/小学生向け自己理解ワークショップ〜自己と他者理解による円滑なコミュニケーションを落語で理解してみる〜/子ども食堂でのアート体験の展示/自身の感性を探す旅
当日体験ブース:診断コンテンツとの向き合い方についての対話〜好きと似合うもの〜(事前申し込み必須*)
ブルベやイエベなど、パーソナルカラー診断が流行っている中、その結果に囚われすぎて悩んでいる方に対して、一流モデルとヘアメイクアップアーティストのインタビューを参考に、自分と向き合う対話の場を作りました。
申し込みURL:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSep6O1GT25vVp4nSVPvnwTaNrJGj63u9Le2qSGr0TtOTg0NAw/viewform
▼美学探究について
学生の関心分野である、美しさ、コスメ、メイク、ファッション、ジェンダーなどに関わる社会課題に取り組むにあたって、自分の考えを確立するため、哲学者の吉田幸司氏による協力のもと対話を重ね、美学の基礎を学びました。
自分らしさが大事と言われる中で、本当にそれを知ることの難しさや、他人にも共感を求めている自分はどうしたら自信を持つことができるのかなど、ありのままの声を企画に絡めてご紹介します。
また、メイクの在り方を考える学生の企画に紐付き、化粧品メーカー2社(花王株式会社、資生堂ジャパン株式会社)にご協力いただき、メンズメイク体験を行うだけでなく、そもそも化粧とは私たちにとってどのような行為か、メンズメイクは私たちにどのような影響をもたらし、未来はどのような在り方であることが望ましいか?など対話を重ねました。
学生との対話、歴史上の哲学者など参考文献の講読を通して出てきた発言を掲載していますので、自分自身はどのように感じているかに目を向けて鑑賞をお楽しみください。
「私だけかもしれない、けど。」展 言葉にできない感覚と向き合う場
- Date:2024/01/27 - 2024/01/27
- Time:13:00 - 19:00
- Price:無料
- Note:
#COLORAgain#私だけかもしれないけど展
Aboutイベント詳細
Organizer/ 主催
COLOR Again
COLOR Again
COLOR Againは、自分なりの美を再発見する取り組みとして、感性を切り口としたワークショップや探究を行っています。社会にある潜在的な同調圧力や既成概念に気づくきっかけとなる問いかけや、インスピレーションに集中する時間など様々な体験を通じて、最終的には自分の感性を通じて感じたことを表現し対話をします。
情報過多でレコメンドが過剰に進んでいる世の中だからこそ、自分の感性を意識する時間を作ることで、社会によって色あせてしまった個人の色を取り戻し、社会との繋がりを見出すことで一人ひとりの可能性や多様性を尊重し合える社会を目指しています。